ここでは、ブロック塀とフェンスを比較しながら、それぞれの費用相場と外構工事が安くなるポイント。そして業者の選び方をお届けしています!



外構リフォーム
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こんにちは!
ハウスメーカー、今不動産特化FPカルタです!

カルタ

外構をリフォームしてキレイにしたい!
でも、高くつきそうだし…。

そう悩んでいませんか?

悩む夫婦

外構工事は、確かに高額な費用がかかります。

でも、外見でリフォームが必要に感じてきた「塀」は、その中身にも注意

表面上のものだけでなく、鉄筋のサビや、過去の不良施工の可能性もあって強度が格段に落ち込んでいるケースをこれまでいくつか見てきました。

そうなれば、見た目だけの問題ではなく、家族や通行人に危険を及ぼすことだってあります。


リフォームが必要と思ったのなら、それは本当にがタイミングなのかもしれません。

そこで今回は、外構リフォームの中でも「塀」について費用がどのくらいになるのか。
ブロック塀とフェンスを比較しながら解説。

その上で、どうすれば外構リフォーム費用を安く抑えることができるのかを紹介していきます!

それでは、まいりましょう!

ブロック塀

ブロック塀とは、コンクリートブロックを積み上げて造る壁のこと。

そのままコンクリートの表面を見せたままのケースもあれば、追加工事で左官仕上げやタイルの張り付けなど化粧仕上げをするケースもあります。

ブロック塀出典:SUBACO

まずは、ブロック塀のメリットとデメリットを確認してみましょう!

ブロック塀のメリットとデメリット

  • 視線が通らないのでプライバシーを保てる
  • 多種多様なデザインに対応でき、家の外観に調和させることができる
  • 耐用年数は30年と長い
  • 重量があり、耐震性が弱い
  • 目隠し要素が高い分、空き巣などが侵入しやすい
  • 風を塞いでしまい、通風性が悪くなる

 

ブロック塀は化粧仕上げによって、家の外観と同じ色合いで調和させたり、反対にまったく違う重厚なレンガ張りにして家とのコントラストを楽しんだりと、どのようなデザインにも対応できるのが特徴です。

ブロックは圧縮の強さによってA種・B種・C種に別れ、通常住宅の外構に使われるのは、C種。

C種は他と比べて耐用年数が30年と長いのが特徴ですが、そもそもブロックは重量がある分耐震性が低い問題があります。
通風を確保するため、透かし壁という空気孔のあるブロックを使用した場合には、さらに耐震性は低くなります。

(見積書に「120C」と記載がある場合、120mmのC種ブロックが使われるという意味。A種・B種は、強度も耐用年数もC種より落ちるので、説明がなくても確認しておきましょう。)

また、高い壁こそ侵入されにくいイメージがありますが、実はまったく逆で、壁が高ければ隠れる場所があるため、防犯性は低くなります。

ブロック塀の費用相場

ブロック塀が完成するまでには、様々な工程があります。
それぞれの工程での費用相場を確認しておきましょう。

工事項目 費用相場
掘削工事 基礎を作るための土の掘り起こしと埋め戻し
3万円前後
基礎工事 コンクリート布基礎
9000円/m
ブロック塀施工 普通コンクリートブロックの場合
9000円/㎡化粧ブロックの場合
12000円/㎡
化粧仕上げ 左官仕上げ、タイル張りなど
計画による
運搬費・各種諸経費 全体の約10%程度

※この他に既存の塀の解体・廃棄処分費用がかかります。既存塀の状況や自治体などで大きく異なるので、ここでは記載しておりません。


これをもとに20mのブロック塀工事をしたときの費用相場を計算してみましょう!

例えば、5段に積み上げたブロック塀を施工したとすると、次のようになります。

掘削工事:3万円
基礎工事:9000円×20m=18万円
ブロック塀施工:普通コンクリートブロック1段の高さは0.2mなので、0.2m×5段×20m=20㎡。20㎡×9000円=18万円。
ということで、3万円+18万円+18万円=39万円。
運搬費・各種諸経費が10%程度とみて、39万円×110%=42.9万円



あとは化粧仕上げにどのくらいの費用がかかるかになります。

ブロック塀を安くするポイント

続いて、ブロック塀を安くするポイントです。
ここでは、3つのパターンを紹介します。

ブロック塀の高さは1.2m以内に抑える

ブロック塀は、1.2mという高さを境により厳しい施工基準になります。

この高さを超えた場合、3.4m以内おきに補強のための控壁を設置しなければならず、基礎も丈を35m以上、根入れの深さを30cm以上にすることになります。

当然、その分施工費は上がることになります。

化粧仕上げは家の正面だけにする

せっかく新築を建てて綺麗な外観なのに、外構がコンクリートブロックを積み上げただけでは安っぽくなってしまいますよね?

そこで化粧仕上げをするわけですが、もちろん面積が増えるほど、その費用は高くなります。

だからあえて全面を統一せず、家の正面だけ化粧仕上げを施して、隣地との境界はそのままの状態にしておくのもひとつの手。
見えないところに、わざわざお金をかけることはありません。

さらには、隣地との境界は2段ほどに低くしておいて、その分植栽するなどしても良いでしょう。

ワンポイント外構にしてみる

もっと費用を抑えたいなら、ワンポイント外構にするのも手。

例えば、ポストを兼ねた1枚の壁を建てて、家の外観に合わせて化粧仕上げするだけでも、雰囲気ある外構になります。

まさに究極のオープン外構といった感じですが、家の外観がおしゃれなら、それを目立たせることもできますし、ブロック塀を少なくする分、花壇などで仕切って雰囲気をだすのも良いですね!

<ポストになる1枚ブロック塀の設置例>ワンポイント外構出典:株式会社岡本ガーデン


<掃き出し窓に目隠し壁を設置した例>

Light well: 株式会社トランスデザインが手掛けた家です。

フェンス

自由にデザインするブロック塀にするか、それとも既製品であるフェンスにするか、悩みどころかもしれません。
以前に比べ、フェンスにもさまざまな種類が誕生し、材質・デザインともに選択の幅が広がりました。

では、フェンスのメリットとデメリットはなんなのか。
ブロック塀と比較してどうなのか確認してみましょう。

フェンスのメリットとデメリット

  • ブロック塀に比べると圧迫感がない
  • ブロック塀に比べ通風性が高い
  • ブロック塀に比べ軽く、耐震性が高い
  • 既製品のため、ブロック塀のように自由にデザインできない
  • 施工方法によってはブロック塀だけより高くつく

フェンスはブロック塀に比べて軽いので、壁に風の通り道があっても強度が落ちるようなことがなく、開放的なイメージにできるのが特徴です。

ただ、開放的であればそれだけ、敷地内が見えてしまうということ。

フェンスにも単に境界の仕切りとして使うものと、「目隠し」としても使えるものがあります。まずはそのどちらを選ぶかが、第一歩になります。

ここでフェンスの種類を見ておきましょう。

フェンスの種類4つ

これがすべてではありませんが、代表的なフェンスの種類を4つ紹介します。

メッシュフェンス

メッシュフェンス出典:IZILOOK

一番単価が安いのがこのメッシュフェンス。
「目隠し」としての機能はないので、家に大きな掃き出し窓をつけた際には適しません。
材質はアルミ製・スチール製などがあります。

アルミフェンス(目隠しあり)

アルミフェンス出典:MINO株式会社

アルミフェンスの種類は数多く、「目隠し」となるフェンスも多く販売されています。
デザインとしても木調のものであったり、ツヤ消しブラックのモダンなものであったりと様々。
種類が多いので、フェンスを選ぶ際には、ここが中心になってくるでしょう。

鋳物フェンス

鋳物フェンス
出典:スペースガーデニング
ブロック塀と合わせて使われることの多いフェンスです。
格子状となっているため「目隠し」機能はありません。
高級感あるデザインが特徴で、シックなイメージの洋風住宅には、ぜひ検討したいフェンスです。

樹脂フェンス(目隠しあり)

フェンス出典:新美園
樹脂素材そのものが劣化しにくいことから、設置した後でメンテナンスが楽なフェンスです。
アルミフェンスと同じように「目隠し」となるフェンスが多く販売されています。
デザインは木調のものが多くなります。

フェンスの費用相場

フェンスの施工方法は大きく次の2つに大別されます。

ブロック塀の上にフェンスを設置する方法
基礎の上に直接フェンスを設置する方法

⑴のケースでは、フェンスに加えて、当然ブロック塀の施工費用も必要になります。

それでは、⑴⑵のケースを含めてフェンス施工の費用相場を確認してみましょう。

なお、ここではフェンス1枚あたりの相場を記載しています。

フェンスは高さ80cm、横2mであることが一般的。
ただし、鋳物フェンスは1枚が高さ60cm、横1mが一般的になります。

工事項目 費用
掘削工事 基礎を作るための土の掘り起こしと埋め戻し
3万円前後
基礎工事 ⑴のケース:コンクリート布基礎
9000円/m⑵のケース独立基礎ブロック
5000円/本
ブロック塀施工 ⑴のケースのみ

普通コンクリートブロック
9000円/㎡

化粧ブロック
12000円/㎡

フェンス施工 メッシュフェンス 8000円/枚
目隠しアルミフェンス 15000円/枚
鋳物フェンス 30000円/枚
樹脂フェンス 20000円/枚
化粧仕上げ ⑴のケースのみ ブロック塀部分に
運搬費・各種諸経費 全体の約10%程度

※この他に既存の塀の解体・廃棄処分費用がかかります。既存塀の状況や自治体などで大きく異なるので、ここでは記載しておりません。

それでは、これをもとにして、20mのフェンスを施工したときの計算例です!

⑴のケース
ここでは、2段のブロック塀を設置して、その上にフェンスを施工したとします。
掘削工事:3万円
基礎工事:9000円×20m=18万円
ブロック塀施工:普通コンクリートブロック1段の高さは0.2mなので、0.2m×2段×20m=8㎡。8㎡×9000円=7.2万円。
フェンス施工:目隠しアルミフェンス10枚×15000円=15万円
ということで、3万円+18万円+7.2万円+15万円=43.2万円。
運搬費・各種諸経費が10%程度とみて、39万円×110%=47.6万円

⑵のケース
独立基礎ブロックはフェンスの柱の本数分が必要です。
柱の本数は、1枚のフェンスにつき1本、端っこ用に1本、コーナーがあるごとに1本追加します。
20m内に4つのコーナーがあるケースであれば、フェンスが10枚なので、10+1+4=14本ということですね!
掘削工事:3万円
独立基礎ブロック:5000円×14本=7万円
フェンス施工:目隠しアルミフェンス10枚×15000円=15万円
ということで、3万円+7万円+15万円=25万円。
運搬費・各種諸経費が10%程度とみて、25万円×110%=27.5万円

フェンスを安くするポイント

フェンスを安くするポイントは、ひとつには先ほどの計算例のように、ブロック塀を設けないケースがあります。

またブロック塀のときと同じように、家の正面を見栄えの良いフェンスにして、隣地との境界については安価なメッシュフェンスで対応するのも良いですね。

あるいは、家の正面は背の高いブロック塀で化粧仕上げをし、側面をフェンスにするといった合わせ技もありです。

外構工事は、業者選びに特に注意!

外構工事では、業者選びには特に注意して慎重に選ぶようにしてください。

というのも塀は、家本体よりもよほど施工は簡単で、いくら手を抜いたとしても、施工したてのときは違いがわからないからです。

特に強度が弱いと災害時などは大きな問題になります。
壁が倒壊して、通行人にケガをさせてしまう危険性も、家族に被害が及ぶ可能性もあります。

よくある手抜きパターンとしては、ブロック内のモルタル補填
ブロックの中は空洞になっているので、そこにコンクリートと砂と水を混ぜたモルタルを埋めて強度をあげるのが通常ですが、見えないことを良いことに、それが不十分であるケースがあります。

また基礎についても、コンクリートを流し込むまでの路面の地ならしが出来ていなかったり、基礎自体の厚みが十分でないこともあります。

ブロック塀の場合、前に説明したC種ブロックではなく、もっと強度の低いブロックを使っているかもしれません。

外構工事の費用は、業者ごとに大きな価格差があれば、怪しまなければいけません。
そのため、見積もりは必ず複数社からとり、価格を比較して、どこがどう違うのかを把握しましょう!


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各外構会社の見積もりを比較して、高すぎるのはもちろんダメ。
でも、安すぎるのも注意が必要です。

安いならなぜ安いのか、見積もりを照らし合わせて探ってみてください。